2人の結婚の馴れ初めは、1995年秋にスタートしたTBSラジオの番組『イチローの気持ち・は・な・す・こ・と』での共演でした。当時、オリックス・ブルーウェーブの若きスーパースターとして日本中を熱狂させていたイチロー氏と、同局のエースアナウンサーとして知的な仕切りに定評のあった福島弓子さん。インタビューを重ねる中で、イチロー氏は彼女の聡明さと懐の深さに急速に惹かれていったと、当時の親しい知人らは述懐しています。
交際を経て、1999年12月にアメリカ・ロサンゼルス近郊のサンタモニカで挙げた極秘挙式は、日本中に大きな驚きを与えました。当時、イチロー氏は26歳、弓子夫人は34歳。8歳の年齢差を誇る「姉さん女房」の誕生は、当時のスポーツ界ではまだ珍しい部類に入りました。
会見でイチロー氏は、彼女を選んだ決定的な理由について「話の合うこと、価値観が同じであること」を強調しました。自分の世界に没頭し、極限のプレッシャーと戦う求道者にとって、感情の起伏が穏やかで、社会経験が豊富、かつ一歩引いて全体を俯瞰できる年上のパートナーは、プロアスリートとして大成するための不可欠な精神的防波堤となったのです。