ここで、具体的にどのような掛け声に変わるのかを見てみよう。ベースとなっているのは、日本人なら誰しも体に染み込んでいるラジオ体操第1だ。例えば、冒頭の「背伸びの運動」は「腕ば上に伸ばして、ぐーっと背伸ばすべ」となり、「胸をそらす運動」は「胸ば広げて、お日様見上げるべ」といった具合に変化する。
津軽弁特有の「〜だべ」「〜せー」という語尾や、濁音が多く素朴な音の響きが、テンポの良いピアノ伴奏と奇跡的なハーモニーを生み出している。運動の指示を受け取るというよりも、地元の温かいおじいちゃんやおばあちゃんに「ほら、体動かすべ」と優しく声をかけられているような感覚に陥るのが、この体操ならではの魔法と言えるだろう。