Q1:市販の人工飼料(ゲルタイプやペレット)だけで飼育することは可能ですか?
A1:ニホンヤモリに関しては極めて困難です。ヒョウモントカゲモドキなど人工飼料に餌付きやすい品種と異なり、野生捕獲個体は動かない物体を餌と識別しません。ピンセットの先で細かく揺らして根気強く慣らせば食べる個体もごく稀に存在しますが、餌付く前に餓死するリスクが非常に高いため、生きた昆虫(活餌)を用意できない環境での飼育は避けてください。
Q2:昼間はずっと隙間に隠れて出てきませんが、病気でしょうか?
A2:正常な行動パターンです。ニホンヤモリは完全な夜行性であり、日中はシェルターの隙間やコルクの裏に身を潜めて体力を温存しています。消灯後、室内が静かになると活動を開始します。昼間に無理やり隠れ家から引きずり出したり、ガラスを叩いて安眠を妨害すると拒食の直接的な引き金になります。
Q3:捕まえたヤモリの尻尾が切れてしまいました。元に戻りますか?
A3:自切(じせつ)した尾は数ヶ月かけて徐々に再生します。ただし、新しく生えてくる尾(再生尾)は元の骨ではなく軟骨で形成されるため、模様や質感が元通りになることはありません。尾には冬越しや絶食に耐えるための脂肪が蓄積されていたため、自切直後の生体はエネルギーが枯渇しています。清潔な環境を保ち、栄養価の高い餌を確実に与えて体力回復を図ってください。