放課後の教室から威勢のいい声が響く。だが、それは部活動の掛け声ではない。生徒たちが立ち上げたECサイトの受注状況を確認し、地元企業との商品開発ミーティングを行う声だ。
ここでの商業教育は、従来の検定試験対策にとどまらない。実在する地元の特産品をリブランディングし、生成AIやメタバース空間を活用して全国へ発信するプロジェクトが動いている。売上管理や仕入れ交渉、Webマーケティングのデータ分析まで、すべて生徒の手で実行される。
ある2年生の生徒は笑う。「教科書の中の数字じゃないんです。自分たちのアイデア一つで、地元の和菓子屋さんの売上が実際に何倍にも跳ね上がる。責任は重大だけど、ぞくぞくするほど面白い」。