ここで、インターネット上で今なお散見される誤った言説や誤解について、明確なファクトチェックを行っておく必要があります。
誤解1:「2011年の事業仕分けで一度潰れていた?」
これは半分正しく、半分は誤りです。2010〜2011年に行われた独立行政法人の事業見直しにおいて、確かに当時のJAEAに対して広報施設の廃止・見直しが勧告されました。2012年3月には一度「閉館危機」が公表され、地元・木津川市を中心に3万人を超える存続署名運動が展開されました。その結果、開館日数の短縮や運営体制のスリム化(月・火曜休館、入場制限等)を実施することで、奇跡的に事業継続が認められたという経緯があります。2019年の閉館は、この猶予期間を経てなお避けられなかった「2度目の決断」でした。
誤解2:「原子力や放射線の安全問題で閉鎖された?」
設立母体の名前に「原子力」が入っていたことから生じた根拠のない風評被害です。木津地区の関西光科学研究所は、原子炉を保有する施設ではなく、光・レーザー技術の研究拠点です。放射性物質の漏洩や環境汚染といった事故・トラブルとは一切無縁であり、閉館理由に環境安全面の問題は微塵も存在しません。