ネット上では長年、「元から天性のぶりっ子で、男に媚びるのが得意な体質」というステレオタイプな誤解が根強く存在していました。しかし、現場を共にしたテレビプロデューサーや制作スタッフの証言を辿ると、全く異なる実像が浮かび上がります。
彼女は台本を徹底的に読み込み、スタジオのひな壇芸人やコメンテーターの誰がどのタイミングでツッコめば番組が最も盛り上がるかを秒単位で計算していました。自著や対談でも語られている通り、生来の性格は極めて真面目で神経質、むしろ不器用な職人気質です。「番組を成立させるためのピエロ」を厭わずに演じた結果が、世間の誤解を生んでいたに過ぎません。
2019年末に発売された1st写真集『Sincerely yours...』(宝島社)が累計60万部を超える大記録を樹立した際、業界関係者が最も驚いたのは読者層の内訳でした。一般的な女性タレントの写真集が男性ファンを中心に消費されるのに対し、田中みな実の写真集はお渡し会に集まったファンの大半が20代〜30代の女性だったのです。白く引き締まった質感のボディメイク、細部まで磨き上げられた肌は、日々のストイックな鍛錬の結晶であり、それが「同性からの絶大な信頼」を勝ち取った決定的な瞬間でした。
さらに2020年8月、彼女は女優業への本格進出を見据え、広末涼子や戸田恵梨香、有村架純らを輩出した名門事務所フラームへ移籍します。ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)で見せた眼帯姿の秘書役など強烈な怪演で注目を浴びた後、徐々にシリアスな役柄や繊細な感情表現を演じ分け、女優としての評判を着実に高めていきました。元女子アナという肩書を単なる踏み台にするのではなく、過去のイメージすらも自らの表現力で塗り替えてみせたのです。