驚くべきことに、このブームはエンタメ業界だけに留まらない。多くの日本企業が、新入社員研修やチームビルディングのワークショップにこのゲームを導入し始めている。リモートワークの普及で希薄になった社員同士の距離を縮めるのに、これほど効果的なものはないという判断だ。
あるIT企業の経営者はこう明かす。「お互いの肩書きや年齢に関係なく、同じ恐怖を共有し、笑い合える。たった一つの箱を囲むだけで、数ヶ月かかるはずの心理的安全性が一瞬で構築されるのです」。言葉による議論よりも、一つの「触覚的体験」が組織の壁を溶かしていく。