Q1:吊るしてから数日で表面に黒い斑点が出てきましたが、食べられますか?
A1:表面を触って硬さがあり、異臭や糸引きがなければ、柿に含まれるタンニンが酸化してできた「渋シミ(ポリフェノール)」である可能性が高く、問題なく食べられます。ただし、触るとブヨブヨして酸っぱい臭いがする場合や、斑点の表面に毛羽立ったカビが生えている場合は内部腐敗が進んでいるため、直ちに廃棄してください。
Q2:もし青カビや白カビを初期段階で見つけたら、リカバリーは可能ですか?
A2:ごく初期の局所的な発生(1〜2mm程度の点状)であれば、度数35度以上の焼酎や食品用アルコールを浸したキッチンペーパーでカビを丁寧に拭き取り、再度熱湯に5秒潜らせてから扇風機で急速乾燥させることでリカバリーできる場合があります。ただし、内部まで菌糸が侵入している恐れがあるため、消化器系の弱い方や不安な場合は無理をせず破棄するのが賢明です。
Q3:鳥や虫に狙われないための有効な防衛策はありますか?
A3:糖度が上がり始める乾燥中期以降、カラスやヒヨドリ、ハエなどの標的になりやすくなります。最も確実な対策は、ホームセンター等で販売されている「干し野菜用ネット(ファスナー付きの立体青色ネット)」の中に吊るす手法です。通気性を損なうことなく、物理的に害鳥・害虫を100%シャットアウトできます。
Q4:渋柿ではなく、普通の甘柿でも干し柿は作れますか?
A4:甘柿でも干すことは物理的に可能ですが、仕上がりの甘さは渋柿に遠く及びません。渋柿に含まれる水溶性タンニンは乾燥によって不溶化して舌に渋みを感じなくなるだけで、糖度自体は収穫時点で甘柿を遥かに凌ぐ20度前後に達しています。乾燥させて凝縮した際の濃厚な甘味とコクは、渋柿に特有の性質です。