ファンの間で最も熱い議論が交わされてきたのが、ヒロイン・姉崎まもりとの関係性です。物語初期、まもりにとってヒル魔は「幼馴染のセナを危険な目に遭わせる憎き悪魔」であり、徹底的な敵対関係にありました。
しかしマネージャーとしてチームの内部に入り込み、ヒル魔がどれほど孤独に傷つきながら、部員全員の夢を背負って戦っているかを目の当たりにしたことで、関係は劇的な変化を遂げます。白秋ダイナソーズ戦でヒル魔が右腕を骨折した際、フィールドへ戻ろうとする彼を涙ながらに制止し、最終的にはサインを共有する「共犯者」となった場面は、作中屈指の名シークエンスです。
高校卒業時、まもりは過保護に世話を焼き続けてきたセナが所属する炎馬大学ではなく、ヒル魔の進学先である最京大学を選び、再びアメフト部のマネージャーに就任しました。劇中で二人の間に甘い恋愛描写が直接描かれることはありません。しかし、互いの思考を視線ひとつで理解し、戦場で背中を預け合える関係性は、一般的な「恋人」という枠組みを遥かに超えた魂のバディ(戦友)としての結末を示しています。