SNSや料理コミュニティでは、「レシピ通りに作ったはずなのに味が濃すぎる」「お菓子が全く膨らまなかった」という失敗談が後を絶ちません。料理研究家や現場の調理スタッフへの取材によると、その大半が「体積と重さの取り違え」に起因しています。
代表的な事例が「塩 小さじ1 何g」と「砂糖 小さじ1 何グラム」の取り違えです。塩小さじ1は6g、砂糖小さじ1は3gですから、同じスプーン1杯でも塩は砂糖の2倍の重さがあります。スケールで「小さじ1だから5g」と測って塩を投入した場合、本来小さじ1弱(約4g強)のレシピであれば塩分過多になり、逆に砂糖を「小さじ1=5g」と測るとレシピ指定の約1.7倍もの糖分が入ることになります。
特に製菓・ベーキングにおいては、小麦粉小さじ1(約3g)やベーキングパウダー(小さじ1=約4g)のわずか1〜2gの誤差が、生地の膨らみや焼き上がりの食感に致命的な影響を与えます。「適当にスプーンで山盛り1杯入れた」状態は、規定量の1.5倍から2倍近い重量になっているケースが珍しくありません。