冬場や冷房下で手足が冷える現象自体は、深部体温を保つために末梢血管が収縮する自然な防御反応です。しかし、全身の血行不良や体質による冷えであれば、通常は左右対称に症状が現れます。これに対して「右手だけが冷たい原因」を探る場合、左右で明らかな血流量や神経伝達のアンバランスが生じていると捉える必要があります。
片手だけに冷感が生じる主な要因は、心臓から右腕の指先へと血液を送り届けるルートのどこかで物理的な狭窄が起きているか、あるいは血管の拡張・収縮をコントロールする自律神経の局所的な乱れです。左右の手の甲を触り比べて明らかに温度差がある場合、それは全身性の冷え性ではなく、局所的な血流障害または神経障害としての精密な観察が求められます。