直売所で栗を手に入れた後、多くの来場者が向かうのが館内の人気食事処「レストランひだまり」です。能勢の郷土料理や地元食材を活かした定食が揃うなか、秋季限定で登場する「栗ご飯定食」は連日オープン直後から激しい注文ラッシュとなります。
多くの来訪者を悩ませる能勢くりの郷で栗ご飯が売り切れる理由を取材すると、厨房での丁寧な手仕事に行き着きます。提供される栗ご飯には、地元産の生栗をひとつひとつ手作業で鬼皮・渋皮まで剥いたものが贅沢に使われています。渋皮煮や甘露煮の加工品ではなく、生の風味を閉じ込めて炊き上げるため、仕込みに膨大な時間と手間がかかり、1日に炊き出せる釜の数に物理的な限界があるのです。そのため、昼時を待たずに「本日の栗ご飯完売」の札が掲げられることも珍しくありません。
一方で、手軽に極上の味を堪能できるのがテイクアウトコーナーの「栗ソフトクリーム」です。濃厚なミルクのコクの中に、能勢栗のペーストが惜しみなく練り込まれており、口に含んだ瞬間に豊かな栗の香ばしさと優しい甘さが広がります。ドライブの疲れを癒やすスイーツとして世代を問わず圧倒的な支持を集めており、栗ご飯に間に合わなかった旅行者にとっても絶対に見逃せない名物となっています。