Q1:うつ病が悪化して統合失調症に「変化」することはありますか?
A1:医学的に、うつ病という疾患そのものが統合失調症に変化(変異)することはありません。ただし、初期に現れていた症状が「統合失調症の前駆期における抑うつ状態」であった場合、病態の進行に伴って幻覚や妄想が顕在化し、後から診断名が「うつ病」から「統合失調症」へと修正・変更されるケースは珍しくありません。
Q2:幻聴が聞こえた場合、それだけで統合失調症と確定しますか?
A2:いいえ、幻聴があるからといって直ちに統合失調症とは断定できません。重度のうつ病でも「お前は価値がない」といった自己批判的な幻聴が生じる「精神病病像を伴ううつ病」が存在します。また、解離性障害、極度の睡眠不足、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、器質的な脳疾患などでも幻聴が起こり得ます。幻聴の内容、発現する状況、思考のまとまりなどを総合して慎重に判断されます。
Q3:抗精神病薬と抗うつ薬は、それぞれどのような仕組みで作用が異なるのですか?
A3:抗精神病薬は主に脳内の神経伝達物質「ドーパミン」の過剰な働きをブロック・調整し、幻覚や妄想、興奮を鎮静化させます。一方、抗うつ薬(SSRIやSNRIなど)は「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の再取り込みを阻害して濃度を高め、低下した気分や意欲を底上げする作用を持ちます。作用する神経ネットワークが異なるため、診断に応じた的確な使い分けが不可欠です。 (出典: 統合 失調 症 うつ 病 違い(Yahoo!ニュース))