単なる疲れ目と勘違いしやすい疾患の中で、特に早期発見が求められるのが「片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)」です。
片側顔面痙攣の初期症状は、まぶたの軽微なピクピクから始まります。しかし、眼瞼ミオキミアと決定的に異なるのは、時間の経過とともに痙攣が同側の頬、口角、あごへと徐々に広がっていく点です。進行すると、自分の意思とは無関係に顔が引きつり、人と対面することに強い苦痛を感じるなど生活の質(QOL)を著しく損ないます。これは脳の根元で血管が顔面神経を圧迫することが主原因です。
一方で、名称が似ている「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」との違いも理解しておく必要があります。眼瞼痙攣は脳内の神経回路の機能障害によって生じ、基本的には「両目」に症状が現れます。「まぶしくて目が開けられない」「目が乾いてまばたきが増える」といった症状から始まり、進行すると自分の意思で目を開けていられなくなるのが特徴です。