時代は下り、2026年現在のブランディングにおいては、かつてない変化の波が押し寄せている。スマートフォンやウェアラブルデバイス、さらには空間コンピューティングの普及に伴い、企業シンボルは紙面や実物の金属バッジだけでなく、ミリ単位のアプリ用アイコンや3D空間内での立体表示に対応しなければならない。
現在のコーポレートアイデンティティにおける世界的な潮流は、「可変性」と「ハイパー・シンプリシティ」である。立体的でグラデーションを多用したバブル期や2000年代のスタイルから一転し、フラットで極力シンプルな造形への回帰が進む。これは単なる流行ではなく、ダークモード表示や超小型ディスプレイでの視認性を確保するための機能的要請によるものだ。歴史ある老舗企業においても、伝統のスピリットを保持しながらデジタル環境に最適化させるリブランディングが相次いでいる。