Buono!の代表曲として不動の地位を築き、現在もアイドルのオーディションやフェスで歌い継がれるのが、2012年1月にリリースされた13thシングル『初恋サイダー』です。この楽曲を唯一無二たらしめている最大の要因は、楽曲冒頭、伴奏が一切ない無音の状態から飛び出す鈴木愛理のソロアカペラにあります。
「キスをあげるよ」というあまりにも鮮烈なワンフレーズ。ピッチの正確さはもちろんのこと、ブレスの瞬間の息遣い、言葉のアタック感、恋の始まりを予感させる切なさと疾走感をたった2秒足らずの無伴奏で表現しきった鈴木愛理のボーカルワークは、当時のアイドルシーンに衝撃を与えました。レコーディング現場の関係者の証言によると、この頭サビはスタジオの緊張感の中で幾度もテイクが重ねられ、最終的に彼女の感情が最も解放されたテイクが採用されたと伝えられています。
この『初恋サイダー』は、2026年に至るまで様々なアーティストに歌い継がれ、YouTubeの『THE FIRST TAKE』に鈴木愛理がソロとして出演した際にも、自身のツアーバンドメンバーを率いたワンテイクパフォーマンスで披露されました。コメント欄やSNSでは、「原曲の破壊力が何年経っても色褪せない」「鈴木愛理の歌唱力は大人になってさらに進化している」といった声が国内外から数千件以上寄せられ、楽曲と歌唱者の双方が時代を超える普遍的なクラシックであることを実証しています。