「次にお前は〜という」は、荒木飛呂彦氏による名作『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』の主人公、ジョセフ・ジョースターが得意とする心理誘導の決め台詞です。相手がまさに口にしようとした言葉を一字一句違わずに先回りして突きつけ、動揺させた隙に決定打を叩き込むという、知略派主人公ならではのバトルスタイルを確立しました。
このセリフの初出シーンは、物語の導入部となるニューヨークの街角です。黒人の少年スモーキー・ブラウンを不当に痛めつける悪徳警官二人に対し、若きジョセフが介入した場面で初めて披露されました。警官が吐き捨てようとした「なんだこの田舎っぺ野郎は! てめー、どこのどいつだ!」という罵声をジョセフが「次にお前は『なんだこの田舎っぺ野郎は! てめー、どこのどいつだ!』という!」と完璧に言い当て、驚愕した警官をコカ・コーラの瓶のキャップを用いた波紋攻撃で瞬時に無力化しました。
第1部『ファントムブラッド』の主人公ジョナサン・ジョースターが正統派の紳士で真っ向勝負を重んじたのに対し、孫であるジョセフはトリックスターとしての性格が際立っています。相手の呼吸や表情、性格から思考回路を読み切るこの技術は、ジョセフというキャラクターの聡明さと小気味よい狡猾さを読者に強く印象づけました。