Q1:自宅近くの川沿いにどうしても柵を設置してほしい場合、どこへ要望を出せばよいですか?
A1:まずはその川の管理区分を確認してください。一級河川(直轄区間)は国(国土交通省河川国道事務所)、一級河川(指定区間)や二級河川は都道府県の土木事務所、準用河川や普通河川・水路は市区町村の土木・河川担当課が窓口となります。個人単独の陳情よりも、町内会や自治会、PTAなどを通じて「通学路の安全確保」などの観点から連名で地域要望書を提出する方が、優先順位の検討に乗る可能性が高くなります。
Q2:フェンスではなくネットやロープなら、大雨時でも流木が引っかからず設置できるのでは?
A2:一見通水性が高そうに見えるネットやワイヤーロープですが、実際には細かな草や浮遊ゴミが繊維に網の目のように絡みつき、短時間で「水の壁」を形成してしまいます。そのため、治水上は金属フェンスと同等、あるいはそれ以上に危険な堰止め構造物になるリスクがあり、堤防の最前線に常設することは原則認められていません。
Q3:海外の都市河川では柵がない場所が多い印象ですが、日本とは事情が違うのですか?
A3:ヨーロッパ(セーヌ川やアムステルダムの運河など)では、歴史的景観の保護とともに「自己責任」の社会通念が徹底しており、柵のない水辺が一般的です。また、日本の河川は大陸の河川に比べて勾配が極端に急で、雨が降ると一気に水位が跳ね上がる「急流河川」であるという地理的宿命があります。海外以上に越水氾濫の破壊力が凄まじいため、構造物を安易に作れないという自然科学的な違いが存在します。