地方ローカル局の番組事情に詳しくない一般視聴者の間で、極めて誤解されやすい盲点がいくつか存在します。その代表例が「アナウンサー同士の確執による降板」という言説です。
民放地方局のアナウンス室は、東京のキー局に比べて所属人数が十数名規模と非常に小規模です。ひとつの帯番組を担当するチームは、制作ディレクターや技術スタッフも含めて家族的な密接な関係で番組を作り上げています。毎朝2時台に出社して番組を成立させる極限のルーティンを共にする現場において、局内不和を理由に出演者が突然画面から外れるといったドラマのような事態は実務上考えにくく、大半は健康面の配慮に伴う勤務シフトの再編成や、アナウンス部の管理職昇進に伴う出演機会の整理が実際の理由です。
また、「番組を急に降板させられたタレント」と噂されるケースでも、真相は単なる年度末のスポンサー契約満了や、事務所側との出演スケジュールの調整不調であるケースがほとんどです。ネット上に溢れる「降板の真相」「解雇の危機」といった扇情的な見出しは、閲覧数を稼ぐための根拠のない憶測に過ぎないことを理解しておく必要があります。