世界的なアナログレコードの需要爆発とプレス工場の逼迫は、ダンスミュージックシーンに刺激的な余波をもたらしている。特に、90年代から2000年代初頭の日本のクラブシーンを彩ったハードハウスやハードトランスの限定プレス盤は、海外のアナログコレクターの間で高値で取引される事態となった。
海外のトップDJたちがツアーで東京を訪れるたび、渋谷や下北沢のレコード店を巡り、彼が全盛期にヘビープレイしていたレア盤を探し回る。かつてローカルな夜の密室を狂わせたヴァイナルが、今や世界的なダンスミュージック史の重要遺産として再評価されている事実は、日本のナイトカルチャーが持つ潜在的な底力を物語っている。