神戸市北区北神エリアと三田市にまたがる医療圏において、現在もっとも大きな構造変化を起こしているのが済生会兵庫県病院と三田市民病院の統合再編計画です。2026年代前半から両自治体と病院事業者の間で議論が重ねられてきた本構想は、単なる病院の統廃合ではなく、将来的な人口動態の激変に耐えうる広域医療拠点の創出を掲げています。
再編に踏み切った最大の理由は、産科・小児科・麻酔科をはじめとする特定診療科の深刻な医師不足と、両病院における建物の老朽化です。厚生労働省が推進する「地域医療構想」の指針に基づき、近接する公的・公立急性期病院の病床を最適化しなければ、高度医療機器の共同利用や24時間対応の高度救急医療体制を維持できないという切迫した課題がありました。
報道各社の取材データおよび関係自治体の公表資料によれば、新病院の病床規模は約400〜450床規模を想定し、両院の強みを集約した「北摂・北神地域の基幹急性期医療センター」としての機能特化が図られています。2026年現在、候補地の選定およびインフラ整備に関する具体的調整が進むにつれて、地域住民の間では「現在の診療機能がいつまで維持されるのか」「日常的な外来機能はどう分散されるのか」といった疑問と期待が交錯しています。