十和田市現代美術館の魅力とは?巨大像から建築・所要時間まで徹底解剖

十和田市現代美術館の魅力とは?巨大像から建築・所要時間まで徹底解剖

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十和田市現代美術館がこれほどまでに高い評価を集める最大の要因は、作品のためだけに設計された独立した展示室群(キューブ)がガラスの回廊で結ばれている構造にあります。「個々の作品と1対1で対峙する」という贅沢な鑑賞体験が、訪れる人々に強烈なインパクトを残します。

館内に入るとまず目を奪われるのが、オーストラリア出身の彫刻家ロン・ミュエクによる《スタンディング・ウーマン》です。高さ約4メートルもの巨大な老女の彫刻は、皮膚の質感や血管、皺、衣服の縫い目に至るまで驚異的な緻密さで再現されています。見上げる鑑賞者は、その超現実的なスケールとどこか憂いを帯びた眼差しに圧倒され、思わず息を呑むことになります。

屋外に目を向けると、美術館の向かいにある「アート広場」には草間彌生の《愛はとこしえ十和田でうたう》が広がります。黄色にかぼちゃ、キノコ、犬、少女といったアイコニックなモチーフが点在し、街の景観と現代アートが完全に調和した風景を作り出しています。通りそのものがパブリックアートギャラリーとして機能している都市設計の妙こそが、来館者の心を掴んで離さない本質です。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。