ネット上や芸能マスコミで長年囁かれてきたのが、「ゆーとぴあの不仲説」と「度重なる解散の真相」です。結論から言えば、不仲という単純な言葉では片付けられない、強烈な個性と生き方の摩擦が原因でした。
ボケのホープ(城後光義)は、私生活でもギャンブルや酒を愛し、稼いだギャラをその日のうちに使い果たすような昭和無頼派の芸人でした。「舞台の上で死ねたら本望」と言い切るホープの芸に対する情熱は凄まじく、相方であるピースに対しても常に限界を超えるテンションと即興性を要求し続けました。
対するピース(帆足新一)は、常識的な感覚を持ち、ホープの暴走を受け止め続けるバランサーでした。しかし、ホープの過激な私生活トラブルや金銭問題、さらには舞台上での容赦ないゴムの衝撃やアドリブに耐え続ける中で、精神的・肉体的な疲労が限界に達し、ピース側から離脱を申し出ることが繰り返されたのです。
関係者の証言によると、楽屋では一言も口を利かない時期もあったといいます。しかし、浅草演芸ホールや東洋館の舞台袖で出番を待つ瞬間、二人は無言で目配せをし、出囃子が鳴れば完璧な呼吸で客席を爆笑の渦に巻き込みました。憎しみ合って別れたのではなく、「舞台を降りると噛み合わないが、板の上では最高の相棒」という、芸人特有の業がもたらした解散劇だったのです。