ライフスタイルのミニマル化が進む中、かつては「一生モノ」として保管されるのが当たり前だった卒業アルバムの存在意義が揺らいでいる。都市部の住宅事情は狭小化が進み、年に一度見るか見ないかの巨大な本にスペースを割く余裕は失われつつある。
また、人間関係の価値観の変化も大きい。学校生活が必ずしも良い思い出ばかりとは限らない。過去の人間関係をリセットし、現在と未来に集中したいと考える人々にとって、卒業アルバムは「持ち続けなければならない呪縛」のように感じられることもある。無理に保管し続ける必要はないという考え方が、令和のスタンダードになりつつあるのだ。