さいおんうふシーサーの存在は、那覇の街におけるパブリックアートのあり方を根本から変えた。かつて記念碑は街角にひっそりと佇む静的な存在だったが、いまや街の動線を決定づけるランドマークへと進化したのだ。
沖縄観光コンベンションビューローが推し進める「滞在型・文化体験型観光」の文脈においても、この巨像は重要なハブとして機能している。消費中心だった観光業から、地域の歴史や工芸に根ざした高付加価値な旅へのシフト。安里駅周辺の再開発ホテル群に泊まり、夜間の静けさの中でライトアップされたシーサーを眺める旅行者の姿は、那覇の夜の過ごし方が多様化した証左と言える。