2000年代半ばという時代は、アナログな芸能ジャーナリズムが最後の徒花を咲かせていた時期と言える。張り込み、尾行、突撃取材。記者の泥臭い情念とカメラのレンズが、有名人の私生活を容赦なく暴き立てた。
現代のようにX(旧Twitter)やTikTokで一般人が一斉にバッシングに参加する構造とは異なり、当時はTVのワイドショーと週刊誌が世論を形作っていた。情報の消費スピードは今ほど速くなく、一度着火したスクープは数ヶ月にわたって燻り続けた。その過酷なメディアの包囲網の中で、当事者たちが抱えていたプレッシャーは想像を絶するものがある。