現世に隠棲していた一心ですが、その戦闘力は隊長格の中でも屈指のレベルを誇ります。真咲の体内にあったホワイトの力が一護へと遺伝・移行し、一護が死神の力を覚醒させたことで、一心自身を縛っていた霊圧の檻が解かれ、徐々に死神の力を取り戻していきました。
一心の斬魄刀の名は「剡月(えんげつ)」。解放時には刀身に自らの血を吹きかけることで刀身に猛烈な炎を纏わせる炎熱系斬魄刀です。さらに、息子の霊圧技として馴染み深い「月牙天衝(げつがてんしょう)」の本来の使い手でもあります。
特筆すべきは、空座町決戦の「断界」修行において、なぜ一心が一護に「最後の月牙天衝」の存在を教えられたのかという点です。一心自身も過去に剡月との「刃禅(じんぜん)」を通じて奥義習得を試みており、その際「剡月の奴は教えるのを相当嫌がった」と回顧しています。斬魄刀が使い手に死神の力を失わせる技を拒絶する心理を知っていたからこそ、一護が精神世界で天鎖斬月と対峙した際の苦難を正確に予見できたのです。