欧米人のメラノーマは体幹や四肢など日光に当たる部位に多発する一方、日本人をはじめとするアジア人では、全メラノーマの約4割〜5割が足の底(足底)、手のひら(手掌)、手足の爪に発生する「末端黒子型メラノーマ(ALM)」です。
足の裏にできた病変を観察する場合、皮膚の指紋(皮紋)に着目します。良性のほくろは溝の部分に色素が沈着する「皮溝優位パターン」を示すのに対し、悪性黒色腫では盛り上がった丘の部分に色素が染み出す「皮丘優位パターン」を示します。足の裏のシミが徐々に拡大し、皮丘に沿って濃淡の乱れた黒褐色が広がっている場合は、早急な専門医の診察が必要です。
また、爪に生じるメラノーマ(爪部悪性黒色腫)は、爪甲に現れる「縦方向の黒い線(爪甲色素線条)」として始まります。加齢や外傷による良性の色素沈着と見分けるポイントは以下の通りです。
- 線の幅が拡大している:黒いスジの幅が3mm以上と太く、根本から先端に向かって末広がりになっている。
- 色調に濃淡がある:単一のグレーや薄茶色ではなく、黒褐色から漆黒が混在している。
- ハッチンソン徴候の出現:爪の中だけでなく、爪周囲の根元(爪郭)や側面の皮膚にまで黒い色素沈着がはみ出して染み出している。
- 爪の変形・破壊:線が入った部分の爪が割れる、剥がれる、または隆起してくる。