流通や通信販売で多くの消費者が混同しやすいのが、カートンとケースの違いです。日常会話では同義語のように使われる場面も散見されますが、物流管理や受発注のオペレーションにおいては明確な階層構造が存在します。
端的に言えば、「個包装 > パック(箱・BOX) > カートン(小箱・中装) > ケース(段ボール・外装箱)」という入れ子構造が基本です。カートン段ボール単位と呼ばれる包装形態は、メーカーから問屋、店舗へ配送される際に、商品を保護し輸送効率を最大化するために設計されています。
具体例として飲料業界を見ると、24缶入りの段ボール箱そのものを「1ケース」と呼ぶ一方、タバコ流通では「10個のタバコ箱を包んだ紙パッケージ」を1カートンと呼び、そのカートンが50個(タバコ500箱分)詰められた巨大な段ボールを「マスターケース(外装段ボール)」と呼びます。
卸売業者やメーカーと商談を行う際、「1カートン」と言ってしまうと中箱を指すのか外装段ボールを指すのかで行き違いが生じることがあります。ビジネス現場では、最小出荷単位である「ボール箱(インナーカートン)」と、パレット積みの基礎となる「マスターカートン(ケース)」を明確に区別して発注する姿勢が不可欠です。