印刷業界の巨頭争いは、いまやハイテク素材とDX領域での全面戦争の様相を呈している。最大のライバルであるTOPPANホールディングスもまた、半導体関連やパッケージング事業への傾斜を強めており、両社の戦略の違いが投資家の好対照となっている。
TOPPANがグローバルなM&Aを梃子に事業規模とソフトウェア分野の拡張を急ぐ一方、大日本印刷は素材工学に根ざしたハードウェア部材の独自技術を徹底的に磨き上げるアプローチを採る。ディスプレイ向け光学フィルムやEV向けリチウムイオン電池用バッテリーパウチなど、特定ニッチ市場で世界シェア首位を握る製品群の厚みにおいて、同社の一角崩しがたい競争優位が光る。