世界的な観光名所である一方、ネット上のレビューや旅行コミュニティでは、現場の厳格化に対する不満や困惑の声も散見されます。現地を訪れた旅行者の証言と現場観察から、失敗しやすいポイントが浮き彫りになっています。
「25ユーロという価格に対して、1階に降りられないのは割高に感じた」「朝の開館前に行ったのに、セキュリティーチェックの列が100メートル以上続いており1時間以上待たされた」という声はSNS上でも目立ちます。特に夏のハイシーズンには直射日光を遮る場所が少ないため、長蛇の列による熱中症トラブルが日常茶飯事となっています。
また、最もトラブルが多いのが服装規定(ドレスコード)です。モスクとしての格式が適用されているため、2階の見学であっても以下の基準が厳格に適用されます。
・女性のスカーフ着用:髪の毛を完全に覆う必要があります。首元や前髪が大きく出ていると、入口の警備員に厳しく注意されます。
・肌の露出禁止:男女を問わず、短パン、ミニスカート、ノースリーブ、キャミソールでの入場は一切認められません。レギンスなど体の線が過度に出る服装も制止の対象となります。
・足元について:2階ギャラリーは石畳および専用マット敷きのため、現在は「靴を履いたまま」入場可能です(1階礼拝エリアのような脱靴は不要)。
現地のエントランス付近では、基準を満たさない観光客向けに不織布の簡易スカーフや使い捨てカバーオールが割高な価格で販売されていますが、透けやすい粗悪品も多く、事前に自前の大判ストールや長袖・長ズボンを準備しておくことが決定的な自衛策となります。