これまで人形町の老舗といえば、本店主義を守り、地域に根ざした経営を続けるのが常識だった。しかし、時代の変化とともに、次世代へ伝統を継承するための攻めの姿勢が必要とされている。
「暖簾を守るということは、何もしないことではありません。新しい地で挑戦し、新しいお客様に受け入れられてこそ、伝統は生き続けるのです」。ある老舗経営者は力強く語る。梅田という刺激的な市場に飛び込むことで、若い職人たちの育成やモチベーション向上にも繋がっているという。伝統と革新の絶妙なバランスが、組織全体の活性化を生み出している。