発売後のネット上の評判やSNSの反応を検証すると、熱心な日向坂46ファンのみならず、サッカーファンや一般のカルチャー層からも極めて高い評価を得ていたことが分かります。知恵袋や5ちゃんねる、X上では「アイドルの水着グラビアにありがちな下品さが一切ない」「新津保建秀の写真集としても完成度が高すぎる」「表情の端々に知性と切なさが滲んでいる」といった好意的なレビューが圧倒的多数を占めました。
しかし、この写真集の発売と時を同じくしてファンの心を揺さぶったのが、日向坂46からの卒業理由をめぐる議論です。公式ブログや手記の中で、彼女は卒業の大きな要因として「幼少期からの持病である聴覚過敏(耳の不調)」を挙げていました。
大音量の音楽が鳴り響くライブやアリーナ公演の環境下でパフォーマンスを継続することが身体的に限界を迎えていたという事実は、多くのファンに衝撃を与えました。グループの活動を中途半端にしたくないという強い責任感、そして自らの身体と向き合いながら表現活動を続けるための苦渋の決断が、卒業という選択だったのです。写真集『知らないことだらけ』は、ステージに立つことが叶わなくなった彼女が、アイドルとしてファンに届けた「最後にして最大のラブレター」でもありました。