結論から申し上げると、デイリーメール信憑性を学術的・ジャーナリズム的な水準で評価した場合、一般的な大手全国紙や公共放送と同等の信頼を置くことは極めて危険です。オーストラリア現地において、同メディアは「信頼性の高いニュースソース」というよりも、「暇つぶしに刺激的な話題を消費するための大衆ゴシップポータル」として認識されています。
キャンベラ大学ニュース&メディア研究センター(N&MRC)がオックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所と共同で発表している年次レポート『Digital News Report: Australia』の追跡データによると、現地主要ブランドの信頼度ランキングにおいて、公共放送のABCや全国紙が毎年60%〜70%前後の高いブランド信頼度を獲得するのに対し、Daily Mailの信頼度スコアは20%台前半の低水準にとどまり続けています。これは調査対象となった大手メディアブランドの中でも最下位争いの常連であることを示しています。
しかし興味深いのは、現地の人々が「信頼していない」と言いつつも、毎日のように同サイトを開いているという明白な矛盾です。過激なスキャンダル、テレビタレントのプライベート、犯罪事件の生々しいディテールなど、人間の根源的な好奇心や覗き見趣味を刺激する設計が徹底されているため、デイリーメール評判は「報道機関としては落第点だが、エンタメ読み物・スクープ写真サイトとしては抗えない中毒性がある」というアンビバレントな評価に落ち着いています。