ネット上では「エリーゼは閉店して分裂したのか?」「四谷たけだとえいすけはライバル関係なのか?」といった憶測が飛び交うことがあります。しかし、事実関係を紐解くと、そこには温かい師弟の絆と合理的な経営判断が存在します。
四ツ谷で1969年に「とんかつ三福」として創業し、後に幅広い洋食を提供するスタイルへと進化した「洋食エリーゼ」。仕込みの手間と膨大なメニュー数、厨房の過酷な負荷を考慮し、2011年9月に店主・竹田氏の決断によって揚げ物専門の「かつれつ四谷たけだ」へと業態変更を行いました。これが「洋食エリーゼ閉店」の真相です。
その際、エリーゼの厨房で腕を振るい続けたチーフコックの関榮介シェフが、ファンに愛された炒め物やハンバーグ、オムライスといった多彩な洋食文化を守るべく、2012年4月に世田谷区・三軒茶屋で独立オープンさせたのが「キッチンえいすけ」です。つまり、揚げ物の系譜を四ツ谷が、クラシック洋食全般の系譜を三軒茶屋がそれぞれ受け継ぎ、共存共栄を果たしています。