都内のトップヘアサロンに勤務する熟練スタイリストや毛髪診断士への現場ヒアリングを行うと、「明らかに髪の伸びが早く、毛先まで密度が保たれている顧客」には共通した生活習慣や身体的特徴が見受けられます。
髪が早く伸びる人の特徴として第一に挙げられるのが、全身の血流状態が良く、自律神経の切り替えがスムーズであることです。運動習慣があり冷え性が少ない人、7時間前後の良質な睡眠を確保できている人は、成長ホルモンの分泌が活発で毛母細胞へ酸素と栄養素が滞りなく届きます。入浴習慣によって深部体温を定期的に上げている層も、頭皮の柔軟性が保たれている傾向が顕著です。
一方で、「どれだけ待っても髪が伸びない理由」に悩まされている場合、実は根元の成長速度ではなく毛先の物理的損耗(断毛)が真犯人であるケースが多々あります。
日々の過度なヘアアイロンによる熱変性、ブリーチや頻繁なカラーリング、摩擦によって毛先が枝毛・切れ毛になっていると、根元から月1cm伸びていても毛先が1cmちぎれてしまい、結果として「長さが全く変わらない」という現象が起こります。また、極端な食事制限ダイエットを行っている場合、生命維持に必須ではない頭髪への栄養配分が真っ先に遮断されるため、毛母細胞の分裂そのものが急停止してしまいます。