尾崎さんの死因は肝臓がんでした。関係者の証言によると、亡くなる数年前から体調の異変を感じて通院を続けており、入退院を繰り返しながら懸命な闘病生活を続けていたといいます。
晩年の尾崎さんは、かつての筋骨隆々とした体躯から体重が落ち、体力の低下は否めない状態にありました。それでも音楽に対する情熱を失うことはなく、病床でも復帰への希望を捨てていませんでした。見舞いに訪れた親しい知人に対しても気丈に振る舞い、ユーモアを交えて会話を交わすなど、最後まで持ち前のダンディズムを貫き通しました。
病室には元妻や子どもたちをはじめとする家族が駆けつけ、献身的なサポートを続けました。一時は疎遠が噂されたこともありましたが、最期の瞬間には近親者たちがベッドサイドに寄り添い、温かな空気に包まれながら旅立っていきました。孤高のシンガーは、愛する人たちに見守られながら安らかに眠りについたのです。