『ウワサのお客さま』で最も反響を呼ぶのが、会員制大型倉庫店「コストコ」や、大容量食品の宝庫「業務スーパー」を舞台にした大型カート山積みの爆買いシーンです。総重量数十キロ、会計金額が10万円を超えるような買いっぷりは視聴者に強烈な視覚的インパクトを与えます。取材関係者の証言やこれまでの放送履歴を分析すると、この「謎の達人たち」には明確なプロファイルが存在します。
登場人物は大きく分けて3つのカテゴリーに分類されます。1つ目は、育ち盛りの子どもを多数抱える「リアル大家族の主婦」。2つ目は、YouTubeやブログ等で実績を積んできた「食材マニアや節約料理研究家」。そして3つ目が、番組の目玉企画でもある「大食いタレント」や部活動の強豪アスリートたちです。番組初期は「街で見かけた謎の客」という演出枠組みが強調されていましたが、回を重ねるごとに、それぞれのバックボーンを前面に出した専門家企画へとシフトしています。
スタジオで見守るサンドウィッチマンの2人と川島明の存在が、この非日常的な光景を巧みに日常のお茶の間へと接続しています。伊達みきおの親しみやすい驚きと庶民感覚、富澤たけしの鋭いボケ、そして川島明による絶妙なツッコミと的確な要約力が、単なる自慢や浮世離れした奇行に見えがちな爆買い劇を、誰もが楽しめる上質なエンタテインメントへと昇華させているのです。