手術後の回復プロセスは決して平坦なものではありませんでした。数か月に及ぶ入院生活では、寝返りを打つことや起き上がることすら困難な状態からスタートし、理学療法士・作業療法士とともに地道な機能回復訓練に明け暮れました。
2026年12月に退院を果たした西川さんは、翌2026年春、周囲を驚かせる大きな決断を下します。それが東京大学大学院医学系研究科への進学・挑戦です。リハビリテーション医学や予防医学、公共健康医学に関する専門的な知見を深めるため、自身が当事者となった経験を学術的に昇華させる道を選びました。
以下の表は、発症前から現在に至る西川史子さんの活動ステージと状態の変遷をまとめた客観データです。
東大大学院での研究生活やリハビリの様子は、医療従事者や同じ脳卒中後遺症に悩む患者家族から大きな反響を呼びました。「自らが重度麻痺の当事者になったからこそ、患者の恐怖や痛みが骨身にしみて理解できる」という姿勢は、彼女の医療観を根本から進化させる契機となったといえます。