なぜ王子ネピア株式会社は、これほどまでに潤うティッシュを開発できたのだろうか。そこには日本のパルプ・紙産業が誇る高度な技術革新と、開発者たちの執念があった。かつては「ティッシュは硬くて鼻が痛くなるもの」という常識が当たり前だった時代、デリケートな肌を持つ人々を救いたいという想いから研究がスタートした。
日用品製造業の現場では、紙の繊維を崩さずに大量の水分を保持させるという難題に直面。試行錯誤の末に辿り着いたのが、植物由来のソルビトールを取り入れる発想だった。偶然にも甘みを持つ成分が最高の保湿パートナーとなったわけだが、開発陣にとって「甘いティッシュ」と呼ばれることは想定外のハプニングだったという。肌へのやさしさを追求した結果が、巡り巡って「おいしい」という都市伝説を生んだというわけだ。