都市部での通勤手段として、電車通勤の混雑や四輪車の渋滞・駐車場代に悩まされた層が原付二種へ移行した際、まず口を揃えるのが「移動時間の計算が立ち、月々の出費が劇的に減った」という事実です。
経済面における最大の武器は、任意保険のファミリーバイク特約です。本人や同居の親族がすでに自動車保険に加入している場合、その特約として原付二種を何台でもカバーできます。一般的なバイク任意保険を新規で契約すると年齢条件によっては年間5万〜10万円近くかかるケースもありますが、ファミリーバイク特約であれば年間1万数千円〜2万円前後の追加保険料で収まります。しかも、万が一事故で特約を使っても自動車保険側の等級が下がらない(ノーカウント事故扱い)ため、翌年の保険料が跳ね上がる心配がありません。
さらに、実燃費の良さも特筆に値します。PCXやシグナス グリファス、アドレス125といった主要モデルの実走行燃費は、ストップ&ゴーの多い市街地であってもリッター40〜50km前後を安定して記録します。片道15km(往復30km)の通勤を月に22日行った場合でも、月間のガソリン代はわずか2,000円〜3,000円台にとどまり、鉄道の定期代やマイカーの燃料費と比較して数分の一のコストに圧縮できます。
機動力の観点でも、車重が概ね100〜130kg前後に抑えられているため、駐輪時の取り回しが極めて容易です。信号待ちからの発進トルクも実用域(0〜50km/h)に最適化されており、四輪車の加速に遅れを取ることなく先頭集団をストレスなくリードできます。