ファンにとって『ピカンチ』の象徴といえば、東京都品川区に実在するマンモス団地「八潮パークタウン(八潮団地)」です。東京湾の埋立地に位置し、周囲を運河に囲まれたこの独特なロケーションが、映画全体に漂う「どこにも行けない閉塞感」と「ここから飛び立ちたい焦燥感」を見事に演出しています。
劇中に何度も登場する「かもめ橋」は、5人が自転車で駆け抜けたり、物思いに耽りながら語り合ったりした聖地中の聖地です。団地内の給水塔、商店街、公園など、映画のカットそのままの風景が今も残っており、訪れるファンに作品の世界観を追体験させてくれます。ただし、八潮団地は現在も多くの住民が暮らす生活の場であるため、聖地巡礼の際はマナーを守り、静かに見守る姿勢が求められます。