特撮を経て着実にキャリアを積んでいた綱啓永の名を、全国区のカルチャーアイコンへと押し上げたのが、2022年放送のTBS系ドラマ『君の花になる』でした。劇中に登場する期間限定のボーイズグループ「8LOOM(ブルーム)」の古町有起哉(ゆきや)役を熱演。グループの最年長としてメンバーを精神的に支える兄貴肌の役柄は、本人の素の温かさと完璧にリンクし、ティーンから大人の女性まで幅広い層を虜にしました。
8LOOMはドラマの枠を飛び出し、実際の楽曲リリースやライブツアーを開催。オリコンチャートを席巻するなど一大社会現象を巻き起こしました。しかし、綱啓永の真価が発揮されたのはその「解散後」です。
アイドル的人気の波に安住することなく、その後は映画『恋わずらいのエリー』、ドラマ『ばらかもん』『366日』、そして木村拓哉主演の緊迫感あふれる警察ドラマの金字塔『教場』シリーズなど、シリアスかつ難易度の高い作品へ果敢に挑戦。木村拓哉をはじめとする第一線のベテラン俳優陣と同じフレームに立ち、感情の機微を繊細に演じ分けることで、関係者から「単なるイケメン枠ではない、骨太な芝居ができる役者」との評価を確立しました。
2026年現在の綱啓永は、公式ファンクラブ『Tsuna mar』を拠点にファンとの絆を深めつつ、コスメブランド「innisfree(イニスフリー)」のアンバサダー就任や、俳優・樋口幸平との東海ラジオでのレギュラー番組など、多方面で才能を発揮。映像業界のキャスティング会議において「物語をリアルに着地させられる貴重な20代後半の俳優」として、最前線でオファーを受け続けています。