周囲からいくつもお守りをもらったり、自分でも複数の社寺で授与を受けたりした際、「神様同士が喧嘩して効果が薄れるのではないか」と不安を抱く声は後を絶ちません。しかし、結論から言えばお守り複数持ちの真相において神様が喧嘩することはありません。
日本の信仰は、八百万(やおよろず)の神々が互いに調和し共存する神道思想を基礎としています。さらに神仏習合の歴史が長いため、神社のお守りと寺院のお守りを同時に持っていたとしても、互いが反発し合うことはありません。複数の人から快復を願って贈られたお守りは、それだけ多くの「祈りの念」に守られている証しです。
ただし、注意すべきは「持ち主の心が散漫になること」です。数が増えすぎた結果、どこに置いたか忘れてしまったり、埃をかぶるような乱雑な扱いになったりしては本末転倒です。手元に置くのは常に意識を向けられる数点に絞り、残りは自宅の清浄な棚にまとめて大切に保管するのが賢明な付き合い方といえます。