ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「原稿用紙を手っ取り早く埋めるために、あらすじを長々と書けばいい」「難解な海外古典文学を選べば知的に見えて評価が上がる」といった誤ったノウハウが散見されます。しかし、これらは教育現場において致命的な減点対象となる典型例です。
国語教員やコンクールの審査員は、課題図書や有名作品の内容をすでに熟知しています。全体の半分以上があらすじで占められている感想文は、「自分で思考する労力を省いた粗雑な文章」と見なされ、評価はCランク以下に留まります。作品の背景や出来事の説明は、全体の15〜20%程度に抑えるのが鉄則です。
また、背伸びをして自身の精神年齢に見合わない古典や専門書を選ぶ行為も逆効果です。借り物の言葉やネット上の解説をツギハギした文章は、文体や語彙の不自然さから即座に見抜かれます。中学生の感想文で最も尊ばれるのは、稚拙であっても自分の生の言葉で綴られた「本音」と「思考の痕跡」です。