車におけるサージタンクの仕組みを理解する上で欠かせないのが、シリンダーへと空気を分配するインテークマニホールドとの連携です。4サイクルエンジンでは吸気バルブが高速で開閉を繰り返すため、吸気管内部には激しい圧力の波、いわゆる吸気脈動効果が発生します。
もしサージタンクが存在しない場合、ある気筒のバルブが閉じた瞬間の反射波が隣の気筒の吸気を邪魔してしまい、気筒間で吸入空気量に大きなバラつきが生じてしまいます。サージタンクが中継地点として介在することで、この吸気干渉をシャットアウトし、全気筒へ均一な空気を供給できる構造を作り出しています。
さらに、バルブ直前に高圧の空気の波が到達するタイミングをエンジンの回転数に合わせて同調させることで、過給機に頼らずともシリンダー内へ空気を押し込む「慣性吸気効果」を最大化することが可能になります。