モーニング娘。を卒業後、矢口真里は「ワイプの女王」と称されるほどのテレビ出演数を誇り、数々の人気番組で確固たるポジションを築きました。当時は現在よりもバラエティ番組の演出がアグレッシブであり、女性タレントであっても激しい運動や泥まみれになるリアクションが日常的に求められていた時代です。
特に『めちゃ×2イケてるッ!』や『クイズ!ヘキサゴンII』の特番、あるいは深夜のバラエティ番組などでは、予想外の動きによって衣装トラブルやすり抜けハプニングが起きるリスクが常に隣り合わせでした。スタイリストが用意したタイトな衣装やミニ丈のワンピースが、激しい動きによってずり上がってしまうアクシデントは少なくありませんでした。
しかし、彼女はそうした状況でも収録を止めることなく、瞬時に笑いに変える高いアドリブ力を発揮していました。共演者からのいじりに対しても機転の利いた返しを見せるなど、ハプニングすらも番組の見せ場へと昇華させる並外れたプロ根性が、番組スタッフや共演者からの絶大な信頼を集める要因となっていたのです。