水戸の食を語る上で欠かせない歴史的巨人が、水戸藩第2代藩主の徳川光圀だ。日本で最初にラーメンや黒豆納豆、さらにはチーズやワインを口にしたとされる希代の美食家である光圀の探求心は、現代の水戸の料理人たちにも色濃く受け継がれている。
その好例が、光圀の食したとされる麺を現代風に再解釈した創作ご当地グルメの数々だ。レンコンを練り込んだ滋味あふれる麺に、五香粉の香る滋養豊かなスープを合わせた特製麺料理を提供する店や、伝統の納豆をエスニックやイタリアンと融合させた斬新なメニューを打ち出す新世代の料理人たち。過去の伝統に安住せず、常に新しい美味を追求するパイオニア精神が、水戸のランチシーンを活気づけている。