澤瀉屋の家系を理解する上で最も重要な鍵となるのが、三代目市川段四郎を祖とする二大系統の分岐です。三代目段四郎の長男が「スーパー歌舞伎」を創始した三代目市川猿之助(後の二代目市川猿翁)、そして次男が名脇役として兄を支えた四代目市川段四郎です。
この兄弟から生まれた子どもたちが、現代のエンターテインメント界を揺るがす中心人物となっていきます。
▼ 澤瀉屋主要メンバーの親族関係マップ
- 三代目市川段四郎(祖父)
- 長男:二代目市川猿翁(三代目市川猿之助) = 母は女優・浜木綿子
- 子:九代目市川中車(香川照之)
- 子:五代目市川團子
- 子:九代目市川中車(香川照之)
- 次男:四代目市川段四郎 = 母は女優・高笹成美(延子)
- 子:四代目市川猿之助
- 長男:二代目市川猿翁(三代目市川猿之助) = 母は女優・浜木綿子
つまり、四代目市川猿之助と香川照之(市川中車)は「従兄弟(いとこ)」の間柄です。年齢は香川照之の方が10歳年上ですが、歌舞伎の世界における芸歴では、幼少期から舞台に立ち続けてきた四代目猿之助が圧倒的な「大先輩」という特異な力関係が生まれました。
そして香川照之の長男である市川團子から見ると、四代目猿之助は「父親の従兄弟」にあたり、親族呼称では「従叔父(じゅうしゅくふ/いとこおじ)」、團子は猿之助から見て「従甥(じゅうせい/いとこおい)」となります。