『花より男子』の魅力は、主役の5人だけでなく、現在では主役級となった豪華な脇役陣が脇を固めていた点にあります。当時の相関関係を振り返ると、そのキャスティングの先見性に驚かされます。
牧野つくしを陥れようとする三条桜子役を演じた佐藤めぐみは、陰湿な裏切りからコミカルな友情までを巧みに演じ切り、現在も舞台や映画で安定したバイプレイヤーとして活動。また、第2シリーズ『花より男子2(リターンズ)』で道明寺司の記憶喪失につけ込む重要キャラクター・中島海を演じた戸田恵梨香は、当時若干18歳でした。この出演直後に数々の主演作を勝ち取り、日本アカデミー賞女優へと駆け上がっていったのは周知の通りです。
花沢類の初恋の相手である完璧な令嬢・藤堂静役を務めた佐田真由美は、ファッションリーダーとしてのカリスマ性を放ち、現在もアパレルブランドのディレクションやモデルとして第一線で輝き続けています。さらに、つくしの弟・進役を演じた冨浦智嗣の独特な甲高い声は視聴者に強烈な印象を残しました。
そして忘れてはならないのが、道明寺司の冷酷無比な母・道明寺楓を圧倒的な威圧感で演じた加賀まりこです。つくしに塩を投げつける名シーンをはじめとする怪演は、ドラマの緊張感を極限まで高めました。加賀は現在もエッセイの執筆や映画出演を通じて、円熟した女性の生き様を発信し続けています。